スプリュー・インサートは菱形ステンレス鋼線をコイリングしたメネジ補強部品です。

スプリングバックを巧妙に利用し、信頼性の高いネジ締結を得ることができます。

ネジ山のリード誤差や角度誤差を調整することで、ハメアイ長さ全体に応力が均一に分布するため、母材とネジの結合が強化されます。

左右対称の菱形線材をコイリングしますと、内部応力により角度が変化します。

そのため従来の製品では、母材やネジとの接触は面よりも線に近くなり、応力分布が必ずしも十分ではありませんでした。

そこで当社では、予めコイリングによる変化量を計算し角度違いで線材を圧延することにより、

より接触面の広い製品の開発を目指し、これに成功いたしました。

現在M3～M12はスーパースプリューに移行済み。

スプリューの主な使用目的

●めねじの補強

軽金属、鋳鉄、樹脂など、タップ立てしたままではめねじが弱くて高い締結力が得られないものにスプリューを挿入することによって、

ステンレス鋼の転造めねじとなり、各山に応力が一様化し締結力を増大、強力で確実なねじ締結が得られます。

●めねじの耐久性向上

磨耗・腐食・振動・熱などによるめねじの破損を防止することができ、母材の損傷を防いで信頼されるねじ締結ができます。

●不良めねじの修理

製造工程中に発生した不良タップ穴、損傷したタップ穴の修理にスプリューを利用すれば、簡単にもと通り以上の強力なめねじを再現することができます。

●トータルコストの低減

スプリューを使用することによって、おねじの径やハメアイ長さの縮小、重量容積の軽減をもたらし、製品原価の低減、品質の向上に大きく貢献します。